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映画『舟に乗って逝く』公式サイト


1994年生まれの若手監督、チェン・シャオユーが、自身の故郷・徳清で撮影。
台湾のエドワード・ヤン監督を愛し、日本の小津安二郎監督に影響され、チベ
ットの名匠ペマ・ツェテン監督に指導を受け、「真実」を描くことの大切さを
本作に込めた。長女役のリウ・ダン(劉丹)は映画『人生って、素晴らしい/
Viva La Vida』、ドラマ『開端-RESET-』などで知られ、本作で金鶏奨助演女
優賞に見事輝いた。
映画の舞台は、“中国のベネチア”と言われる江南地域、浙江省湖州市にある徳清。町の中を運河が流れ、かつてはどの家にも舟があった。
しかし、時代の移り変わりとともに、次第に舟は姿を消していく。
母は、昔、舟で嫁入りした。
ここは、母がようやく見つけた自分の居場所だ。
ある日、その母に重い病気が見つかる。治療を巡って、アメリカ人の夫と上海に暮らす長女と旅のガイドをしながら風来坊のように暮らす弟の意見が食い違う……。
母、娘、息子、孫、彼らの周囲の家族たち。
誰にも訪れる、葬り葬られることの物語。


中国の映画・テレビ女優。これまでの作品に、2016年の映画『三缺一』、2021年のドラマ『勇敢的心2』、2022年のドラマ『猟罪図鑑~見えない肖像画』、『心のあり方』など。本作で第37回金鶏奨最優秀主演女優賞ノミネート、第25回上海国際映画祭 アジア新人賞最優秀女優賞ノミネート。2025年には主演ドラマ『蓄意寵愛(原題)』が中国で放送予定。

黒竜江省ハルビン出身。映画・舞台女優。北京電影学院卒業。1987年、テレビドラマ『雪城(原題)』で俳優デビュー。 数々の舞台、ドラマ、映画で活躍し、2006年、恋愛ドラマ『棉花児盛开』、家族ドラマ『悠悠寸草心』で注目される。2007年には、ディアオ・イーナン監督の映画『夜行列車』で第10回ブエノスアイレス映画祭最優秀女優賞受賞。2022年、ドラマ『開端-RESET-』で第13回Youth Film Manual Annual Awardブレークスルー・パフォーマンス賞を受賞。同年、映画『この夏の先には』(レスト・チェン)で第35回金鶏賞助演女優賞ノミネート。『開端-RESET-』では2023年の第28回上海テレビ祭「白玉蘭賞」最優秀助演女優賞も受賞。本作『舟に乗って逝く』で第37回金鶏賞最優秀助演女優賞受賞。2013年には、日本で能楽『羽衣』に主演。日本で能を演じた最初の中国人となる。

江西省九江出身。北京舞踏学院ミュージカル科卒業。2009年、孟京輝演出の『兩隻狗的生活意見』で演劇デビュー。
以降、『希特勒的肚子』、『混小子狂歓節』など孟京輝主宰の舞台に継続的に出演する。2012年、映像作品へ進出、ハオ・レイが監督した「追逐無限」12星座短編映画シリーズの「108度之天蠍」「108度之双魚」で主演を務める。
本作では、第25回上海国際映画祭アジア新人賞最優秀男優賞にノミネートされ、第10回シルクロード国際映画祭最優秀男優賞、第2回カンボジア・アジア映画祭最優秀男優賞を受賞する。
他の作品に、2014年のドラマ『情満四合院(原題)』、2018年のホアン・ボー監督の映画『アイランド 一出好戯』など。現在、北京回声文化芸術工作室に所属。

1999年12月15日、香港で生まれる。中央音楽学院卒業。2019年、アルバム『好聚好散』をリリース。2021年には参加したアイドルオーディション番組「創造営2021」が放送となり注目される。本作公開後、さらに大きな飛躍が期待されている。

1994年12月11日生まれ、現在30歳。映画監督、脚本家、編集。本作の舞台である江南地域の湖州市徳清生まれ。トロント・フィルム・スクール映画制作学科卒業。まだ十代の2011年から映画を作り始める。これまでの作品に、ドキュメンタリー『走起!』『傍海村民』『浪』(いずれも原題)など。本作『舟に乗って逝く』が劇場用の初の長編作品となる。 青葱計画トップ10、金鶏フィルム・プロジェクト・マーケット、雲之南ドキュメンタリー映画祭青年部門、鳳凰ドキュメンタリー大賞、CIFF中国インディペンデント映画祭ドキュメンタリー年間ベスト10に選出されるなど、将来を嘱望される若手監督。
1997年より映像業界に入り、カンヌ国際映画祭、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞など国際的な映画祭・映画賞で受賞やノミネートに輝く作品に多数携わる。主な作品にチャン・ウェン監督『鬼が来た』(監督助手)、ピーター・パウ監督『レジェンド 三蔵法師の秘宝』(制作統括)、クエンティン・タランティーノ監督『キル・ビル』(中国側統括)、マーク・フォースター監督『君のためなら千回でも』(中国側プロデューサー)、フィル・アグラン監督『China: Between Clouds and Dreams(原題)』(副プロデューサー)など。
ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ映画撮影専攻修士課程卒業。2018年に帰国後、バイリンガルの照明技師として多くのCM、短編映画の制作に参加。2019年以降、撮影監督として活動。多くの短編が、上海酷児影展、ニューヨーク国際インディペンデント映画祭最優秀短編賞など、国内外の著名な賞に輝く。ファッション系の国際的なCMの撮影も手がけ、業界内で高く評価されている。本作『舟に乗って逝く』で上海国際映画祭アジア新人賞最優秀撮影賞にノミネート。その撮影スタイルはネットユーザーの間で高く評価され、第46回華語映画金鳶賞最優秀撮影賞を受賞した。撮影監督を務めた映画『Finally Nearly Getting There(原題)』で、2024年ブライトン・ロックス国際映画祭作品賞を受賞。『封鎖(原題)』は2023年のトライベッカ映画祭に出品された。周迅(ジョウ・シュン)、欧陽娜娜(オーヤン・ナナ)、郭采潔(アンバー・クォ)、李宇春(クリス・リー)、鹿晗(ルー・ハン)、古力娜扎(グリナザ)などの俳優と仕事を共にし、Ferragamo、Harper’s BAZAAR、Burberry、Givenchy、GQ、BMW、Lululemon、OPPO、小米(Xiaomi)、Nike、Gucci、Louis Vuittonなど著名ブランドのCM撮影も手がけている。
2012年より映画業界で活動。本作の他に、映画『我的名字(原題)』、短編映画『福如東海(原題)』などの美術監督も担当。ドキュメンタリー『走起!』『傍海村民』『浪』、短編『回到現実』『Aniversario』『Anita』(すべて原題)などにも参加。
映画音楽作曲家。2020年 USC(上和弦音響交流大会)映画音楽部門で優勝。2021年 LCSP擂閃映画音楽計画世界TOP18。本作の他には、第35回金鶏賞WIP部門「金鶏報暁」栄誉賞を受賞した長編映画『枝栖(原題)』、第14回「光影紀年」最優秀ドキュメンタリーシリーズ賞を受賞したドキュメンタリー『布達拉宮(原題)』など。アメリカ作曲家協会(SCL)会員。映画音楽作曲家として「ジャッキー・チェン映画A計画」にも参加。
北京電影学院録音学科卒業。専門は映画の同期録音と音響ポストプロダクション。本作の他、『魚刺(原題)』(音響デザイン)、『紅色冲浪板(原題)』(録音技師)、主なドラマ作品に『城中之城(原題)』(音響監督)、『理想照耀中国(原題)』(音響監督)、『繁城の殺人 ~大明に蠢く闇~』(音響監督)など。
五十音順
私たちは老いて出来なくなることの受け入れ方を教わる機会がありません。
突然に向き合うことになる、
親の老いの受け入れ方の一例が表現された作品です。
正解はありませんが、家族関係が壊れぬよう、
この映画を観て考える機会にしてください。
川内潤さん
NPO法人「となりのかいご」代表
国は違っても、家族の現実的な問題は日本も同じ。
親の最期に子としてどう接し、向き合っていくのか。
後悔しない為にどうしたらいいのかを考えさせられます。
舟からの景色、瓶に入った卵が印象に残っています。
家族との時間を大切に。
財前直見さん
女優/終活ライフケアプランナー
川が流れるように時間が流れ、命は終わりに近づく。でも、心に終わりはない。
強く、豊かに、それを感じた。一人一人に、素晴らしい風が吹いている。
東直子さん
歌人・小説家
周瑾の“終活”は人民共和国70余年の歴史の小さな総括とも言えるであろう。
藤井省三さん
現代中国文学者/名古屋外国語大学教授、東京大学名誉教授
この映画は、私たちが置き去りにしようとしている何かを、
死にゆく母親の背中を通して描こうとしているように感じました。
これは私たち子供世代に向けられた問いなのだと思います。
森井勇佑さん
映画監督


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